2012年5月16日水曜日

予選 第8問 問題&解答


第8問からは「マジカルミステリー劇場」が続きます。
仲谷昇になった気分で、名推理を導き出してください!

【第8問:マジカル頭脳パワーより「マジカルミステリー劇場」

中西健太は別居中の妻を毒殺した容疑で逮捕された。
妻の信子が飲んだ青酸カリ入りコーヒーの缶に
彼の指紋が付いていたのが決定的な証拠となった。
ところが1ヶ月後、一通の手紙が所轄署の捜査課長に届いた。
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捜査課長さま
わたしの夫、中西健太はいま殺人事件で逮捕されていることと思います。
しかし、彼は無実です。真犯人は私自身。つまり、わたしは自殺したのです。
なぜ夫を罪に落とすよう計ったか、その理由は病気のわたしを捨てて
若い女と同居をした彼に、僅かな期間なりとも殺人犯の汚名をきせて報復してやりたかったからです。
わたしの計画は成功したと思いますので、どうか夫を許してやってください。
この告白の遺書は服毒の前に書き、ポストに入れます。
中西信子
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これを読んだ課長は真相に驚き、直ちに中西健太を釈放した。
しかし、課長には1つだけ釈然としない疑問が残っている。
信子が自殺直前に出した手紙が課長のもとに届くのに、なぜ1ヶ月もかかったのだろうか?
彼女が誰かに頼んでポストに入れてもらっていたりはしていないし、
郵便局員のストや事故など、配達する側には何も問題はなかった。


正解はこの下です。



答え:手紙は外国宛のデタラメな住所の郵便だった。
宛名は国名・都市名が合っていれば細部はデタラメで良い。
そして、差出人の欄は所轄署の捜査課長宛にする。
このような手紙を出せば、かかる所では2週間ほど郵送にかかり、
そして届いた先で「このような住所は存在しない」と扱われ、
差出人である捜査課長へとまた2週間かけて返送されるのである。

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